2010/07/26

ホントの出会い系・・

 Twitterが創るコミュニティは今のところまだ様子見のところがあるとおもいますがだんだんとわかってきたのがどうも大化けする可能性があるということです。これまでにあったSNSとは違って新しい公共感覚というか、公共というと固いのですがオープンなグループ感覚が生まれつつあると感じています。


 Twitterは顔を出している人が多いことが特徴です。きっといたずらや変な追っかけができにくい環境を参加者みんなで自然と創り出しているのだと感じます。誰が意識しているのではなくネットの使い方がこなれてきている人が多く結果的に非常にオープンな環境で自己表現をしていくコミュニティを醸成しているのでしょう。SNSにあった「あしあと」がないのもいいし、普通ならこっそりと話す男女間の話も公開の場で平気でやれてしまう空気があってそういう新しい関係性が生まれつつある感じです。


 テーマも日常から政治や文化、芸術、恋愛、ショッピング、食、ITなど広範囲のものに触れるので偏っていかないのがいい。自分次第で偏ったりいつものように独自の世界を作っていく人もいるのでしょうが、この世界はもっと大きく広がるのでそういう使い方はとても勿体ないと感じます。


 今日も一日列島各地の暮らしが一人一人の内面のつぶやきから見えて時空超越して海や山や都会の薫り、龍馬のような志に燃える男たち、柔らかい感性の若い女性、どっしりとした母なる大地を感じるひと、などなど内在する男性性、女性性、年齢を超えたものなど得られるものは大きい。使いはじめてやっと半年ぐらい、この間いろんなことをやってみてまだまだ可能性がひろがるメディアと感じています。
 本当の新しい出会い系?!メディアになるかもしれんませんね。





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2010/07/23

蝉しぐれ

 さきほどTwitterで東京荻窪の教会通りという商店街の和菓子屋の田貝さんが「こんなに暑いのに蝉が鳴かない、まだ夏じゃないのか?」とつぶやいていました。ちょうど昨日熊本の自宅にてふっと感じたことでしたのですぐに反応しました。・・・ここからは冗談ではなくて本当の話ですが・・これを書きはじめたらまさに今、そう、Now&Hereです、蝉が鳴き始めました。通じたかな?本当に賑やかになってきました!!??。たまたま米子の皆生温泉の女将さんが息子さんたちとカブトやクワガタとりに興じているというつぶやきもあったので皆生はどうか?聞いてみましたがお忙しいのでしょう、まだ返事はありませんがTwitterの同時性、ライブ感覚はこんなところにも活かせるとおもいます。


 今回は蝉でしたが日常ではいろんな側面で気になることやちょっと別の場所ではどうなんだろう?と感じることっていっぱいありますよね。わたしがTwitterのメディアとしての可能性を感じる大きな部分です。電話ならたいそうな話になりますし、メールなら時間差がありすぎる(Twitterでも同時進行しないと同じことですが)。しかもこういう疑問は感じる人とそうでない人がいるのでTwitterのライブ感覚が大事です。荻窪では和菓子職人さんがふっと感じ、熊本でわたしが感じ、皆生ではたまたま子どもとクワガタを追いかけてるお母さんがいらっしゃったらこれはぱっぱっぱとつながると一気に日本列島の現実が見えるかも知れません。


 と、いうようなことをずっとテレビの使い方で考えてきたのですが機動力という点でTwitterが今のところ適しています。ところでFacebookというのがちょくちょく誰彼からお誘いが来ますがあれはどうなんでしょう?いまいちピンと来ませんね。





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2010/07/17

一人歩き

 4日前から関西、主に京都を歩いています。時は祇園祭りのど真中で凄い人だかりです。その中をリュックを担いで歩いていますが八坂の塔がたまたま開門されていました。八坂の塔の真ん前に高麗ギャラリーカフェというお店があります。高句麗のご子孫にあたられる高麗恵子さん主宰の店です。黒いダイヤと名付けられた魂覚醒ぜんざいや現地の人々によって手摘みされているエチオピアコーヒーで創られたソフトクリームや珍しいアレンジCafeなどここにしかないオリジナルなメニューがいっぱいあります。アーティストの いだき しん氏が厨房に入って創られています。その勝手口?から出るとすぐ八坂の塔の真ん前に出ます。


 八坂の塔は法観寺というお寺の五重の塔で592年に聖徳太子が如意輪観音の夢のお告げによって建立したといわれている臨済宗のお寺です。いつもは閉まっていますが今日は祇園祭りもあってか開いていました。塔の中まで入れたのでゆっくりと拝観しました。大地から五重の塔の頂上まで貫かれた木の柱も見えるようになっていました。「心柱」と書いてありました。なるほど心の柱、中心です。


 小さな境内ですがさわやかな風が吹き心地よく随分と長居しました。落ち着く場というのはふっと見つかるもので、探していてもなかなか決まりません。今日は時間もあったので気ままに歩いていましたが一人で気ままに歩いているとなるほどという場所によく出くわします。一人で歩くことは発見の連続です。身体が自然と向かう方向は何か頭では予期できぬ直観的なひらめきの宝庫です。未来感覚です。古都京都にて未来を感じる数日間です。


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2010/07/15

Twitter

 Twitterを使いはじめて半年ぐらい立ちました。大臣がつぶやいている、意外な人の日常が見える、など当初はそれがどうした?とおもいつつ自分が使うとは考えなかったです。ところがある講演会で知らないとついていけないほどTwitter達人が勢揃いしたので必要に迫られて入っていきました。その時はまだまだ??があって面白みは見いだせなかったのですが自分なりに色々と実験しているうちにこの道具は使い方次第でとても役立つものとわかってきました。


 最近ではわたしがいろんな方に推薦したり教えてあげたりする身になってしまいました。そこで結論、道具は使い方次第、「○○とハサミは使いよう」とは古くからの諺です。○○についてはよき例ではありませんがハサミはまさに使いよう。人は予定調和でない世界、出来事が好きでわずか140文字で次々といろんな人から生まれでる新しいニュースや情報、気持ちの表現、発想、アイデア、そしてつぶやきが好奇心をくすぐるのだと感じます。テレビもライブがおもしろいし、スポーツの人気は一寸先がどうなるかわからない即興の連続にあるとおもいます。


 本来生きることは即興ですから人間がシナリオの無い人生に魅力を感じるのは当たり前なわけです。こと実人生に関しては腰がひける方もtwitterでは疑似人生を楽しんでいるのかも知れません。しかしシナリオの無い実人生でのダイナミズムほど面白いことはないとわたしはずっと感じています。

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2010/07/06

 「花を愛でて純に暮らす」10数年前に特注の陶器の瓶入り焼酎を頼んだ時に書いた言葉です。花は長女、二女が純。名前が先か、文章が先か?といえばやはり名前。二人が生まれてきてから今まで二人の名前にいつも「初心忘るべからず」ができているかどうかを問われるのでやはりいい名前だなと感じます。


 「花」を愛でる豊かな心を持ち続けているか?周囲がどうとか、誰がどうだとか言って他者の責任に逃れて「純」に生きることをあきらめてないか?と二人の娘の名前を呼ぶたびに我が身を照らすようなものです。幸い二人とも豊かな感受性で生きていますが世の中はなかなかこの二人にはしんどいところです。


 最近月刊文芸春秋で井上ひさしさんの絶筆ノートを読みました。最後まで「純」に生き続けた人でした。がんと薬に壊されとんでもない身体になっていっても花を愛でる美しい心と笑いを忘れない方のようでした。数年前、行動作家の代表的存在だった小田実さんが亡くなる直前に「次代の子供たちに申し訳ない」と涙を流して語っているのをNHKで見ました。こんな世の中のまま子供たちに手渡すことへの責任感が純粋な心から語られていることが表情からダイレクトに伝わってきました。


 小田さんと言えば大男で非常に逞しい精神をお持ちの方と著書を読んでても映像で拝見しても感じていましたが、ちょっと猫背で大きな背中には大きな悲しみが宿っていたのでしょう。井上さんも小田さんも粘り強く逞しく柔軟な男の闘いを体現されてきた方と感じます。小田さんの最期は詳しく知りませんが井上さんの最期は本当に壮絶な、まさに死闘だったのではないかと奥様の手記で感じました。



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