2010/02/14

再びイマジネーションとクリエイト-(2)隠密剣士

SNSが出たときは子どもの頃のテレビ番組でいつも見ていた隠密剣士という時代劇が閃きました。主役の大瀬さん演じる隠密剣士はいかなる時でも切られて死ぬことはありません。しかし、毎週大瀬さんに切られて死んでゆく悪者たちの手下が10人以上でてきてはばったバッタと死んでいきます。
今切られたあの人の子どもはどうしてるんだろう?お母さんは探しにくるんだろうか?誰が知らせてあげるんだろう?・・・などと悪者が切られていくたびにその人の家族をイメージしていました。家はどんな家で犬はいるんだろうか?などと考えているうちに隠密剣士よりは切られた悪者の人の人生に入っています。しかし、テレビは場面変わり隠密剣士の爽やかな笑顔と御礼をいう善良な人びと、みたいに展開し気づいたらオロナミンCをもった崑ちゃんこと大村崑が眼鏡をずりおろして笑っています。CMで隠密剣士の人生どころか悪者の家族も吹き飛びます。
しかし、この時の発想は実にSNS、Mixiでした。気になる人のホームに行くとその人の人となりが見え、家族はないまでもトモダチにも行けます。私には子どもの頃の隠密剣士で見たかったものが出てきた感じがしました。
今はIphoneです。テレビ局を飛び出しまちづくりのサポートをし始めた頃、シャープのザウルスを使っていました。いわゆるPDAの初期の優れた道具でした。個人事業を始めた平成8年春にはすでに名刺には携帯番号のみ、社員の代わりにザウルスひとつとビデオカメラ、パソコンを持って全国を歩きはじめました。
その頃にザウルスでイメージしていたことは、いずれこのザウルスが携帯になり、ビデオカメラになり、新聞や本も読めるものになり、即座に辞書や辞典が引け、最も重要な役割として最高のメモ帳になるということでした。当時すでにメモ帳ではありますがグーグル機能はもちろんないし、映像を貼付けるなんて容量からして無理でした。
何年かかるかわからないけれどいずれオールインワンになった時、素人カメラマンと勘違いされている住民ディレクターの本来の姿が見せられるのではないか、と想像しました。そのビジョンを元にこれまで約14年間動いてきました。ですからコンセプトが合わない民放や行政、大手IT企業などともさらりと決別してきました。




八百万人紀行(やおよろず・ひときこう) http://www.yaoyorozu-hito.jp/
住民ディレクターNews http://blog.goo.ne.jp/0811prism
いだき http://www.idaki.co.jp/

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