六本木の夕方と夜の桜を堪能してきた。桜といえばいつもは大自然の中に広がる桜大観や田舎町の沿道、村の公園にパノラマのように広がる桜並木などを楽しんできた。今年は東京の桜だ。先週福岡県東峰村の3分咲きの桜には出会ったが。
桜というと熊本県球磨郡水上村の桜が恋しい。ダム湖の周辺に何万本だったか?延々と桜並木が続く。テレビ局時代にもよく通ったが、ある番組で桜の季節に女子大生リポーターが散策するコーナーを制作したことがあった。その大学生の子がまた桜に見事に映える容姿をしていて服もセンスが良くて本当にぴったりと合っていた。
その女の子が歩いた桜並木は作家の水上勉さんがこの村を訪れたときに水上村の「桜大観」と表現してくれたそうだ。当時はあまりピンときてなかったが、今はその水上さんの言葉が身体に浸みいるように感じる。ビルを背景にした東京の桜でさえ同じように感じる。子どもの頃は桜が咲く季節はあまり好きではなかった。今日のように風が強くいつまでも寒かったせいだろうとおもう。
寒いのが苦手で、春らしく気温も緩んでできたと感じた次の瞬間、まさに強く冷たい風が吹き、あっというまに冬に戻っていくような感覚がとても苦手だったのを思い出す。そういう季節として毎年同じ経験をするので春は嫌いだった。もともとアフリカのようなギラギラの太陽が身体を突き刺すような季節が一番好きなので、わたしとしては桜を過ぎてからが本番という感じだった。
夏に生まれたということがその身体感覚をつくっているのかとも考えるが太陽、青空、汗、冷たい水が最も身体が喜ぶようだ。東京の桜も明日明後日の風と雨で終わるのだろう。桜は確かにいつもはかない。花の命は短くて・・・。
八百万人紀行(やおよろず・ひときこう) http://www.yaoyorozu-hito.jp/
住民ディレクターNews http://blog.goo.ne.jp/0811prism
いだき http://www.idaki.co.jp/
0 件のコメント:
コメントを投稿